つみたてNISAの魅力

「貯蓄から投資」ってよく聞くこの頃、2018年からスタートした「つみたてNISA」ってどれくらい活用されてるんだろう??

出典:「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調調査」(金融庁) (2019 年 12 月末時点(速報値))

日本の人口は約12,600万人だからおおよそ10人に1人がNISA口座を開設してるってトコか。「つみたてNISA」についてはたったの1%程度か泣

まだまだ普及してないよね!「節約志向」の友達は多いのに「つみたてNISA」ってワード知らない子がほとんどかも。

そうだね、まずは「つみたてNISA」のメリットは何か、そして実感できないと行動には移せないよね。まず「つみたて効果」を見てみよう↓↓
毎月の積立て額:33,333円
想定利回り :3.0%
積立て期間 :20年

毎年最大40万円で、目一杯つみたてするのね。想定利回りの3.0%って何か理由あるの??

うん、少しコンサバな数値にしようと思ってね!米国株の過去200年の実質リターンは約6.8%だったからその半分程度ならかなり控えめだよね。

20年間毎月つみたての実質リターンは約36.8% (毎年複利)
出典:「資産運用シュミレーション」(金融庁)

ほう年率3.0%でも累積リターンはなかなか!これぞ長期投資の醍醐味、「複利効果」やな。じぁあ、この3.0%以上の利回りを超えれるようにつみたての商品を選ぶって事ですな。

20年後の「複利効果」に期待ね!じゃあ、「つみたてNISA」のポイントってどんな感じ??

オケ、この4点押さえておこうか↓↓
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非課税期間は最長20年間
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非課税投資枠は年間最大40万円
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買付け方法は積立てに限定 (定期的な買付け)
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対象商品は一定条件満たす投資信託など

「一定条件」ってどんなんや??金融庁が定めてるって聞いたケド??

オケ、選べる商品は大きく分けて3つあるんだよ。それぞれに細かく要件が設定されてて、ここではポピュラーな「指定インデックス投資信託」について見てみよう。
「指定インデックス投資信託の共通要件」
「つみたてNISAについて」(金融庁)をもとに作成
・投資の対象に株式が含まれている事
・販売手数料ゼロ:「ノーロード」である事
・信託報酬の概算値が通知される事
・金融庁へ届出がされている事

要するに、「長期的な資産形成に望ましい」って点から上記の条件を満たして「金融庁のお墨付き」貰ってる投信に限定されてるんやな!

へぇ~、素人投資家には心強いね!長期投資における株式の優位性は「Plan Do See」で学んだケド、個別株より「インデックス」??

うん、株式や債券の「指数」はそれ自体に複数銘柄が組み込まれてるから「分散投資」になるよね。さらに、メジャーな指数に限定されるから「つみたてNISAの要件に採用される指数」は信頼性が高いと思うよ。

つみたてNISAの対象とする主な指数と投資信託

なるほど、長期投資するにあたって「個別銘柄の分析」しなくても、指定された投信に積立てるだけでいいのね!誰でもデキル訳だ。ちなみに対象になる投信ってどれくらいあるの??

金融庁に届出あるんは3月時点で、「指定インデックス投信」で154本だな。ほかに「アクティブ運用投信」「ETF」の2つはそれぞれ18、7本でトータル179本やな。あとは証券会社の商品ラインナップ次第やな。

じゃあ、「つみたてNISA」、どんな投信 (ファンド)が選ばれてるの?
つみたてNISAで選ばれる投信

長期投資にふさわしいファンドは「つみたてNISA」については既にある程度絞られてるから、ここでは2つのポイントを軸に選んでみよう!

第一に「リターン」!第二に・・・

低コスト??販売手数料は基本ゼロだよね??

二人とも、いいね!「リターン」と「コスト」。後者については「信託報酬」が低いものを選定基準にしよう。

じゃあ、「つみたてNISAランキング」的なのあるの??

「つみたてNISA」のポイント押さえたトコで具体的に選ばれてる投信を見ていこうか!大事なのは僕たち、つまり個人投資家に選ばれてるって事で、「投信ブロガー221名」の投票結果を参考にしよう↓↓

「投信ブロガーが選ぶ Fund of the Year 2019」トップ10抜粋
出所:モーニングスター「つみたてNISA対象ファンド一覧」
つみたてNISAのリターン (シャープレシオ)

トップ3まで全て「eMAXIS Slim」ってスゴイ!上位3位の中でもNo.2の「米国株式」がダントツのリターンね。「シャープレシオ」って??

「リスク対比のリターン」って思っていいよ。正確には↓↓
シャープレシオ=(トータルリターン-安全資産利子率)÷標準偏差

そうだね、「標準偏差」、つまり「リターンのブレ」に対して国債などの無リスク資産を除いた「トータルリターン」の事だね。リスクは小さいほど、それに対するリターンは大きい方がベターってわけさ!

つまり、「シャープレシオ」が大きいファンドほど、「リターン優秀」って事ね。ちなみに、「国際株式」が商品カテゴリーに多いって事は、「長期投資における株式投資の優位性」が周知されてるんだね!

せやな、5年もあれば株式と債券にリターン格差が出てくるもんな!中でも米国株式が「シャープレシオ」でも見た通り、ベストやな。
国際株式の主要インデックスを5年チャートで比較すると米国株式の優位性が目立つ。
「青色:上場インデックスファンド海外先進国株式 (MSCI-KOKUSAI)」
「赤色:MSCI ACWI Index」「黄色:米国債10年」

さて、ところで上位ファンドの組入れ上位銘柄はどうかな??

対象インデックスは異なるが、組入れ上位には「GAFA」が並ぶ。

おおー、「GAFA」ばっかりやん(笑) トータルリターンに格差あるものの、分散投資って意味ではあまり変わらんな。1位と3位は前者に日本株が含めまれて、後者はナシで2位は米国集中って事か。

うん、恐らく日本株の有無と先進国でも米国の一人勝ちがファンドのリターンに影響してるんだろうね。でも、先程の通り「GAFA」が上位5銘柄に入ってるからトップ3はみな優秀だと思うよ!
つみたてNISAのコスト(信託報酬)

販売手数料ゼロ、いわゆる「ノーロード」に加えて、20年という長期投資ならさらに「低コスト」を目指したいところやな!

気になるコストっていうと、「運用管理費用」とかかな??よくさ、「信託報酬」ってワード聞くケド、関係ある??

ああ、大アリさ。「投資信託説明書 (交付目論見書)」や「月次レポート」に「ファンドの費用」について記載があって要チェックだよ!

「信託報酬」は「日々の純資産総額に対して、年率○○%(税抜 年率0.0965%)以内をかけた額」っていう風に書かれてるな。まぁ、間接的に負担せなアカンコストやんな。

うん、その年率○○%のコストを日割りにして、ファンドの基準価格から控除されるイメージだよ。
例)eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬→年率0.11%
投資額 :基準価格×口数 = 12,051円 (1万口)×100 (万口)=1,205,100円
【信託報酬】:(投資額×信託報酬)÷365=(1,205,100×0.11%)÷365=3.6円

へぇ~、一日あたり3円かぁ(笑) でも投資金額が大きいほど、長期投資ほど、この費用負担は増えるもんね。ちなみに「つみたてNISA」対象ファンドだと「信託報酬」ってどのくらい??

出所:モーニングスター「つみたてNISA対象ファンド一覧」

これって「投信ブロガー」のランキングでみたのと似てるよね!1,2,4位がランクインされてたような(笑) 要するにリターンと同じくらい低コストに注目されてるわけね!

「投信ブロガーが選ぶ Fund of the Year 2019」トップ10抜粋
出所:モーニングスター「つみたてNISA対象ファンド一覧」

ちなみに、「つみたてNISA対象の公募投信の信託報酬率」によると、株式型だと、「海外」が0.30%、「内外」で0.21%だから、上位5銘柄は全て平均以下のコストだね!
出典:「つみたてNISA対象商品の概要について」(金融庁)

さあ、「リターン」と「コスト」を考えると、「投信ブロガー」のランキングからどのファンドが「つみたてNISA」にピッタリか分かるな!
つみたてNISAのコスト ⇒ SBI・バンガード S&P500 インデックスF

うんうん、「投信ブロガー」の皆さんの研究成果がこれから新しく「つみたてNISA」を始める個人投資家に大いに役立ちそう!

わたしね、実は2月から「つみたてNISA」始めたの。

おおー、結局どの銘柄選んだ??

低コストでNo.1の「SBI・バンガード S&P500 インデックスF」にしたよ!毎月33,333円をコツコツ積立ていこうかと。まだ運用期間一年未満だケド、S&P500が対象指数だから大丈夫かなって(笑)

まぁ、あのバフェット氏も個人投資家に「S&P500のインデックス」への投資を推奨してるから安心感あるね。それに同指数対象の「つみたてNISA」に投資可能なファンドは既に5本あって、Goodだね!