資産運用で最も大切な事

僕たちミレニアル世代が人生100年時代を乗り切る上で
避けて通れないテーマ「資産運用」って
何をすればいいんだろうか?

そりゃあ、有望な投資先見つけて、相場環境良い時にガツンと
集中投資じゃん!

確かに、有望な銘柄に投資したいケド、
相場が暴落して含み損見るの怖いかもlol

うんうん、二人の意見はごもっとも。
僕たちはAIじゃないから嫌でも感情に左右されるちゃうもんね。
それは悪い事じゃないとして、最重要なのは……..ズバリ
「Plan Do See」

それ、聞いた事あるよ。
会社の新人研修で、目標達成するプロセスに有効なんだってね。
資産運用(長期投資)にも応用できるんだね!

こんな感じに「計画⇒実行⇒評価」のサイクルを繰り返すんだよ。

「シンプルイズベスト」って感じやん!。
俺ら素人は「デイトレーダー」じぁないんだから
「誰にでも再現可能な資産運用」にコミットするんやな。
運用方針の策定 (Plan)

さぁ、まずは、「運用方針の策定」から見ていこう。
ザックリ言うと、自分で守るべき「投資するためのガイドライン」を予め定めておく事で、どんな時もブレない投資方針を持つって事さ!

あのさ、そもそも長期投資する上で留意しておく事ってあるの?
「長期投資ってこうすべき!」みたいなアイデアやゴールがないと、
どんなルールを設定すればいいか分からないよね。

キャリー、ナイスな質問だね!
長期投資にとって重要なのは2点だよ。
-
実質トータルリターン
-
標準偏差(リスク)

実質リターンってのは、物価上昇率、つまり、インフレ率を調整して算出した実際のリターンの事だよ。

ふむふむ、現在と30年前じゃあ、缶ジュースの値段は違うもんな。
つまり、名目上のリターンをGETしても、物価上昇した分だけ、実際のリターンは下がってしまうって事やな。

そうなら、固定金利の債券って安定的に利子をGETできるのは嬉しいケド、インフレ率を考慮すると、長期投資で不利にならない??

二人ともご名答。
過去200年間の各資産クラスの実質トータルリターンを
チャートで確認してみよう!NO.1は・・・・

出典:ジェレミー・シーゲル著 株式投資第4版 長期投資で成功するための完全ガイド

株式がダントツ!!
ホント、きれいな右肩上がりね♡

言うまでもなく「株式=長期投資の王道」。
これは、優良企業ほど、インフレを上手く販売商品やサービスに転嫁しても売上げと利益を安定的に稼ぎながら成長してきた証なんやな!

ああ、上記チャートによると、株式の過去200年間の年率リターンをみると、6.8%になるんだ!
ただ、ここでリスク面もキチンと見てみよう。

「ひょうじゅんへんさ」って??

カンタンに言うと、「リターンのブレ」やな。
長期スパンではプラスでも、ある一定期間はマイナスに事はもちろん
あり得るわけだから、リスク許容度を考える上で重要やねんな。

そうそう、難しい話になるから割愛するケド、その考え方で十分さ。
基本的には「ブレが少なく、実質トータルリターンが大きい」そんな
投資先を選ぶ事がリスク許容度の低い僕たち個人投資家はベターだと思うな。ほら↓↓

出典:ジェレミー・シーゲル著 株式投資第4版 長期投資で成功するための完全ガイド (株式利回りは配当と値上がり値下がり益を合計した値を採用)

コレ、分かりやすいやん!。
保有期間が20年くらいから株式のマイナスリターンはほぼゼロやな。
それに長期になるほど、リターンのブレが収束しているみたい。

さて、まとめると
長期投資において合理的な資産運用っと。
長期投資においては実質リターンとリターンのブレ(標準偏差)の2点から
株式への投資が最適解となり得る!

要するに、長期で資産運用する上では、
株式投資が望ましいって事実を前提に、運用方針を具体的に決めていけばいいのね!じゃあ、株式投資による運用方針って具体的にどうすべきか教えてよ。

結論から言うと、
基本的に予め決めておいたポートフォリオに沿って、
積立て投資を継続するのが理想的だね。この詳細については、
「Plan Do See」の「See」で見ていこう。
資金管理 (Do)

「運用方針」というガイドラインに沿って、投資を実行する訳やケド、資金繰りをどうするかってのも重要やねんな。

そだね、ここで言う「資金管理」は特に「家計の収支」をきちんと
把握して、「健全な資産運用」を実行するって事なんだよ。

それって「家計簿つけよう!」って事?
わざわざノートに記録つけるのって苦にならない?
わたし、そこまでマメじゃないしなぁlol

心配ご無用!
「超便利な家計簿アプリ」あるんだよ。
ズバリ、「Money Forward Me」

おお、知ってるぜ!ソレ。
投資資金少ないからって言い訳するんじゃなくて、
家計簿で予算立てて、資金管理しようって事やな!

銀行口座やクレジットカードをアプリと連携させて、
自動的におカネの出入りを記録してくれるのね!便利~♡

そうさ、月間または年間ベースでのキャッシュフローを
「見える化」する事で節約のチャンスが生まれるね。

月間の収支状況とその内訳

フローの全体、内訳を「みえる化」する事で。
どこに一番使ってるか等の現状把握ができるんやな。

ああ、さらに内訳の各項目を細分化してグラフ化する事で、当月の収支と他月を比較して分析もできるんだよ。

ある項目の支出金額おける月次推移グラフ

そして、「家族口座」「定期預金」「株式投資」のようにグループ訳しておくと、各グループの資産構成を把握するのに便利さ。

資産構成(投資)

こんな風に資産を一つのアプリで一元化して管理できるの超助かる~。銀行や証券口座が複数あると、もう把握するのが面倒だもんlol

おけおけ、現状把握できたケド、予算はどうするんや??
投資の軍資金を確保するには予算設定せんと。

もちろんさ。月次の予算を設定し、その進捗状況を見てみよう。

月次予算の進捗状況

わぁ~、進捗みると予算達成のモチベーションになる~。
ここで予算として設定した「生活費」以外から
投資資金を捻出していくのね。

うんうん、こうして見ると、まずは「毎月決まった支出」つまり
「固定費」が最初に節約しやすいよね。
大手キャリアスマホ⇒格安スマホで、通信費を大幅にカット!

そうして節約した分、投資資金にできれば、
「つみたてNISA」って誰にでもできるよな。

そうね、毎月2~3万円節約できれば、
少額からでも積立て投資できるハズ。

さて、まとめると、
資金管理は重要であり、
家計簿アプリなら簡単に日々の収支を把握し、予算設定が可能!
Portfolio管理 (See)

さて、「Plan Do See」の「See」
ポートフォリオ管理を見ていこう。

そもそも「ポートフォリオ」って一体なに?
テディ新聞記事やブログでもよく見るワードやな。
時価総額約2150億ドル(23兆円)に上るバークシャーのポートフォリオをみてみよう。(出所:日本経済新聞ー緑の白鳥VSバフェット氏 アップル頼みの危うさ)

「ポートフォリオ」ってのは「保有証券の一覧」を表す言葉で、
もともと、英語で「写真集」や「作品集」って意味もあるんだね。
つまり、「保有する個別銘柄をまとめたもの」って解釈できるね。

ふむふむ、もちろん皆、求めるリターンやリスク許容度は違うから、
唯一無二、オリジナルなんやな。

さて、ここでの重要な点はズバリ2つあるよ。
2. 分散投資

保有株式のセクター別内訳

へぇ~、投資割合が一目で分かりやすい!
ヘルスケアってのがほぼ3割で最大ね。

そうさ、仮に「Plan」の「運用方針」を策定する際に、
「各セクターを均等配分」または「各セクターを投資割合を上限20%」だと設定していると、ヘルスケアは上限を超過してしまってるね。

なるほど、そこで「リバランス」って訳や。
要するに「予め決めておいた運用方針とポートフォリオのにズレがあるなら定期的に修正しましょう」ゆう事やな。

テディ、ナイス!。
適切な「リバランス」する事が「分散投資」の効果を高めるんだ。
ポートフォリオの銘柄数を増やしても、どれか一つのウェイトが30%だとすると、影響力が格段に大きくなるからね。

実際にはどれくらいの銘柄数を、どの程度の割合で保有すればいいの。

大事なポイントだね!
まず、銘柄数については「最低10銘柄」を
「世界産業分類基準(GICS)」が定める各セクターから1銘柄以上選ぶようにしよう。

ほうほう、どんな業種がそろってるんやろうか。

世界産業分類基準(GICS)のセクター分類

この各業種に最低1つずつ投資すれば、トータル11銘柄ね。

ほどよく分散して、バランス良く各セクターに投資するんやな。
ただ、「バランス良く」が難しいねんなlol

うんうん、そこで選択肢が3つあるんよ。
A. 投資信託
B. ETF
C. 個別株

専門家に運用を任せる「投資信託」は
NISAやつみたてNISAでお馴染みの投資対象やん。

ETFって?何の略かしら?

はい、「Exchange Traded Fund」で、訳して「上場投資信託」ね。
つまり、株式のように市場に上場してるから時価でトレード可能さ!

ザックリいうと、「投資信託(ETF)で分散投資はプロに任せる」
OR 「投資信託(ETF)より低コストで好きな個別株で分散投資」
って事やな。

素人投資家だと優先順位でいうと、上記のA,B,Cの順だね。特に
AとBの最大の強みは株式指数などのインデックスに投資できる点さ!

指数っていうと「日経平均株価」や「S&P500」よね。
個別銘柄の選定しなくても分散投資できるなら100%
インデックス投資で、私は満足かも笑

もちろん、それも正解。
結局、個別銘柄とインデックスをミックスしてポートフォリオを組んでる投資家が多いと思うよ。ちなみに銘柄選定に自信があって100%株式でもリスク許容度◎なら、株式指数を上回る分散投資もあるかもよ。

マジかよ、あの投資の神様で有名なバフェットさんも
素人投資家には「S&P500のインデックスへの投資を推奨」してるのに更に最適解があるってか??。

ちょっと、この見てくれる?
そのS&P500(時価総額加重平均)を均等加重平均で比較すると・・

出典:ひろめ・著:複利のチカラで億り人

「均等加重平均」の方が高リターンよね?
「時価総額加重平均」って何だっけ?

うん、前者は各銘柄を均等に分散投資しているのに対して、後者は時価総額の大きさに合わせて銘柄の組入れ比率が異なるんだよ。つまり
あの「GAFA」のような時価総額が巨大なITジャイアントのウェイトが必然的に大きく、バリュー面では割高な投資になる可能性があるんだね。

ふむふむ、シンプルに「均等に分散投資」ってのも最適解になり得るな

さて、まとめると
ポートフォリオを管理する上で、必要に応じて、保有資産をリバランス
かつ、バランス良く適切に分散投資する事で、健全な長期投資を継続する。

「Plan Do See」で自分で決めた投資ルールを、予算に基づいて実行し、随時、評価し修正を繰り返す事で、長期投資を成功させるのね!

超長期の自分だけのRPGを楽しめって事やな!

二人とも、お疲れ様でした。
今回は「長期的な資産運用」を実行する上で、ベースになる
キホン的な流れをおさらいしたね。もっとも投資に正解はないから、
自らの運用方針にこだりつつ、柔軟に長期投資の道を歩んでいこう。
To be continued.